ホリスティック乗馬とは
ホリスティック乗馬とホウスセラピー
一般には、障がいのある人や心を閉ざした人を馬に乗せることでさまざまな症状を改善させることを「ホースセラピー」といいます。
ホリスティック乗馬協会では、年齢、性別、障がいの有無にかかわらず人と馬がふれあうことすべてを「ホリスティック乗馬」としてとらえるので、「ホースセラピー」はその一部にすぎません。
馬をながめること、餌をあげること、馬に触れ、ブラシをかけること、馬糞をかたづけること、厩舎を掃除すること、それらすべてを含めたものが「ホリスティック乗馬」です。馬と一緒にいること、それだけで馬は人の心と身体に良い影響を与えてくれます。
馬は一日を草場で仲間と群れ草を食べて穏やかに過ごしている草食動物です。
ホースセラピーの馬は訓練をうけておとなしく人に慣れており、人とふれあうことが大好きな馬たちです。
ホウスセラピーの心への作用
馬にエサをあげたりブラシをかけたり、馬の気持ちを考えながら 行うことで馬と気持ちが通じ合い、喜びが生まれます。
馬が喜ぶこ とで人は充足感を得られ、満ち足りた時間を過ごすことができます。
ふれあい慈しむことで馬は傷ついた心や閉ざされた心に寄り添って くれます。
また、馬に乗ると騎乗したときの高い視点や馬とともに 動く一体となった達成感が自信となり、心の安定につながります。
ホウスセラピーの体への作用
馬にまっすぐ真ん中に乗ることは背筋、腹筋などの筋力効果になり、動く馬の上でバランスをとることは体幹を鍛え、バランス感覚の改善に効果があります。
また、丸い馬の背にまたがることで股関節が自然に伸びてストレッチ効果が得られます。
馬が歩く上下左右の複雑な動きに身体が動かされ、馬の動きについていくことは身体全体に大きな運動効果があります。
馬の体温は人より少し高いため、馬の体の暖かさが人の心身をほぐしてくれます。
また、馬の歩く一定のリズムが人の脳に刺激を与えて筋肉や神経をマッサージしてくれます。
馬にまたがっているだけで馬が動いてくれるので足やヒザに負担がかかることなく運動効果が得られます。